音大は潰しが効かない?音大進学のメリットとデメリットを解説!

音楽大学

音大に行きたい!好きな音楽を大学でも勉強したい!

でも音大って就職できるのかな?

本当にプロになって生活できるのかな?

音大は潰しがきかないからやめておけと親や先生に言われた….

様々な理由で音大や芸大進学を悩んでいる方も多いはず。
そんな方に芸大音楽学部卒業の筆者が音大進学のメリットとデメリットを解説します。

この記事を読んで、悩みの払拭や親や先生の説得の材料になったら嬉しいです。

こんな方におすすめの記事
  • 音大、芸大進学を検討している方
  • 一般大学進学や就職などを経て、改めて音大、芸大進学を検討している方
  • 音楽を続けたいけれど、親や先生を説得できずに悩んでいる高校生

音大や芸大に進学するメリット

国内外で活躍している一流の先生のレッスンを安く受けられる

音楽学部の先生は大学のレベルを問わず、国内の主要な音楽家です。

1回で2万、3万円は当たり前のレッスンが毎週授業として受けられるのは音大進学のメリットの一つです。

高校や専門学校で出会える先生とは違う、数段レベルの高いレッスンを受けられることと思います。

同世代の音楽家と出会える

音楽、特に”クラシックを勉強したい!”と思っている方は世間ではマイノリティで同志に出会うのが難しいのではないでしょうか。

かく言う筆者も21歳で声楽と出会い、クラシック音楽に夢中になっていく中で、この思いを共有できる仲間がいない寂しさを感じていました。

その後、芸大にに進学して、周りが当たり前のようにクラシック音楽の話をしているのを聞き

やっと居場所を見つけた!!

と感動した記憶があります。

音大は音楽好きのあなたに必ず居場所を与えてくれます。

アマチュア扱いされなくなる

これは長く音楽活動を続けていく中で非常に大切な要素の一つになります。

音大を出ているか、レッスンだけ続けているかは演奏のレベルにかかわらず、”プロ”と”アマ”を区別する一つの基準になってきます。

もちろん、音大を出ていても下手な人はいますし、逆に音大を出ていなくても上手な人はいます。

しかし、評価基準が曖昧な音楽の世界では音大の卒業の資格の有無は一つの基準になるのが現実です。

現に、コンクールなどでも音大を出るとアマチュア部門は受けられませんし、音楽団体などの受験資格に”音大卒業資格か同程度の実力”と記載されていることが多く、暗に音大卒業の資格を求めていることが多いです。

音楽のコミュニティに属すことで仕事を受けやすくなる

“芸大は人と出会う場所”と以前、在学中に先生に言われたことがありました。

その真意は”音楽の仕事を受けるには横のつながりが必要だから”です。

私も卒業してから実感していますが、黙ってても仕事なんかありません笑

これまで受けてきた仕事の多くは先輩や同級生などから紹介されたもので、その彼らもまた音楽の知り合いから仕事を受けています。

広く公募するような業界ではないので、必然的に横のつながりで仕事を受けることになるのがクラシック音楽業界の現状です。

これ以上ないほど一つのことを勉強できる

別の学業や仕事をしているとなかなか音楽の勉強に時間を割くことは困難です。
声楽でも一日最低1時間、ピアノや弦楽器の人なんかは譜読みなどを含めると最低5時間くらいは時間を取られます。

音楽の勉強にのみ心血を注ぐことができるのは音大進学のメリットの一つと言えるでしょう。

就職活動で語れることが山ほどある

楽器の演奏を練習を通じて様々なことを経験し、そこで得た経験を就職面接で語ることができます。

バイトやサークル活動に費やす4年間とは比べ物にならないほどの経験を得ることでしょう。

また自主公演などを行う際は

  • 公演企画
  • 予算と実績の管理
  • チケットを売るためのSNSマーケティング
  • チラシ発注や公演スケジュール管理などのマネージメントスキルや庶務業務
  • 協賛を得るための営業活動

など事業を運営する上にで必要な様々な体験をすることができます。

教員免許を取ることができる

これは大人を説得するのに非常に有利なのではないでしょうか。

一般大学に比べて音大では教職の授業をとる人が多いです。

また音楽の非常勤の募集も比較的あるため、教員採用試験に通らずとも即時安定して働くことができます。

音大や芸大に進学するデメリット

音楽以外のことと触れる機会が極端に減る

音大はある種、閉ざされた空間です。

総合大学のように理系文系が入り混じる場に比べて、音楽や美術に特化している大学は出会う人間の幅をある程度制限してします可能性があります。

しかしネットの普及で自分の行動次第でコミュニティの輪を広げていくことで解決できるかと思います。

パソコン操作などを授業で慣れる機会がない

一般大学では、Microsoft officeを使った資料などで研究やレポートを発表する機会があるため、WordやExcel、PowerPointなどに慣れることができるでしょう。

一方、音大ではレポートや論文作成でWordを使うことがあっても、ほぼPC操作を必要としません。

そのため、仕事を始めた直後にPC操作のレベルの差に戸惑う方もいるかもしません。

挫折などで辛い思いをすることが多い

どの分野にも共通して言えることですが、趣味で楽しくやっていたことでもプロを目指す、もしくはプロとして活動を始めると周りとの比較や厳しい現場環境で、そのことを嫌いになったり場合によっては挫折感からやめてしまうこともあるでしょう。

音大は同級生や先輩後輩も皆仲間でありライバルです。

そういった環境の中で、順位がつき、常に評価が付きまとう世界は非常に苦しい環境とも言えるでしょう。

音大は潰しが効かないは本当か

まず第一に医学部や薬学部をはじめとした理系の一部学部を除けば文系の学部と音楽学部は基本的に就職活動時にはスタートラインは一緒です。

何故ならば、職業に直結する専門性の高いこと学んでいる学部を除けば、すべて一緒だからです。

文学部を出た人が皆、小説家や新聞記者になるわけではないし、

商学部を出た人が皆、企業のマーケターや経営企画をやるわけではないし、

法学部を出た人が皆、司法試験を受けて法律関連の仕事に就くわけではありません。

もちろん、社会情勢や政治情勢には多少詳しくなるかもしれませんが、文系の学生の多くがサークルやアルバイトに時間を費やし、モラトリアム期を謳歌するのみに学生生活を使ってしまうことを世間は認知しています。
なのでボランティアやインターンなど、大学外での活動で就活に使える”ネタ”を探しにいくので。

分野は違えど、一つのことに向き合って4年間過ごしてきた音大生は必ず就職活動でも差が出てきます。

最後に

以上いかがでしたでしょうか?

今回は音大、芸大のメリット、デメリットを解説しました。

なんとなく一般大学に進学するよりももしろあらゆる面において有利と感じた方も多いのではないでしょうか。

この記事が参考になれば嬉しいです!

以上、そのんちゃんでした!!

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